社長の想い
「感情的に怒鳴るな。
問いかけろ。それが俺の流儀だ。」
ある日の現場。若い職人が段取りを間違えた。型枠の位置がずれていた。俺はその場で一言だけ言った——「今なんでそうやってるの?」
感情的に怒鳴れば話は終わる。でも問いかければ、その人間は自分で考えて戻ってくる。怒鳴ったら4馬力になる。問いかけて考えさせれば5馬力のまま前に進める。俺が20年かけて気づいたことだ。
怒鳴ることで仕事は速くならない。考えさせることで、人は育つ。それがチームの力になる。
「職人の定義は一つだけ。
どんな状況でも、結果を出す人間だ。
休憩時間、現場の隅でスケールを当てながら図面を見ている職人がいた。「わからないことがあったから、自分で試してみた」——そういう人間が、俺の言う職人だ。
年齢も経験年数も国籍も関係ない。どんな状況でも結果にしがみついて、考え、工夫し、やり切る人間だけが職人だと俺は思っている。
実際、外国人の仲間でも日給2000円アップした。日本人の職長は年収800万を超えた。それが型枠屋のリアルだ。
「わからなかったら聞け。でも聞かないのはやる気がない証拠だぞ。」
俺が面接でいつも言う言葉だ。でも仕事中は聞くな。みんな現場で手を動かしながら、聞いてる余裕はない。休憩中や昼に聞け。しかも自分で試してから「こうやってみたんですが」と持ってきてくれたら、誰でも真剣に答えてくれる。
そういう奴を、俺は絶対に見捨てない。